例年、富士山の開山期間は
7月1日と7月10日 ~9月10日です。
その年の正式な予定は6月に発表になります。
富士山の山開きはいつ?
山梨県吉田ルート : 7月1日
静岡県須走・御殿場・富士宮ルート : 7月10日
富士山の山開きはいつまで?
どのルートも9月10日までです。
富士山の山開きの期間は
7月1日・7月10日~9月10日までとなります。
上記は特別な事情が無い限り
毎年同じ日程で富士山の登山ができますよ。
この記事では富士山の山開きなどの開山期間はもちろん!!
登山ルートや服装・装備、富士山の基本ルールを紹介します。
安全に富士登山を楽しむための
参考にしてもらえるとうれしいです(*^_^*)
- 山梨県側の吉田ルートの開山期間
- 静岡県側の須走・御殿場・富士宮ルートの開山期間
- 富士山の登山を山開きの日にするにはどうすればいい?
- 富士登山のベストシーズンは?週末やお盆は混雑します。
- 富士山の山梨県側登山ルート登山規制の導入を検討
- 2024年の富士山における安全対策について
- 富士山の山開き中のアクセス方法!!マイカー規制の区間と駐車場
- 富士登山に必要な装備!!
- 富士登山では日焼け対策も忘れずに!!
- 富士登山の注意点!!初心者が知るべき5つのポイント
- 富士山の山開きは例年、富士山・河口湖山開き花火大会が開催されます。
- 富士山の山開きとはなんですか?開山日に安全祈願も
- 富士山は山開き前などの期間外に登るのは危険なのでやめましょう!!
- 富士山の山開きまとめ
山梨県側の吉田ルートの開山期間
富士山の登山ルートは4つあります。
登山ルートによって開山日が違うんです。
それでは詳しくご紹介します。
富士山を山梨県側から登るのが吉田ルートです。
吉田ルートの山開き
吉田ルートの山開きは毎年7月1日ですよ。
富士吉田市ではこの日のお祝いとして前日の6月30日に
【富士山開山前夜祭】(ふじさんかいざんぜんやさい)
が開催されます。
そして、
7月1日に日付が変わった瞬間から富士山の山開きとなります。
7月1日の0時から登山が出来るようになるんです。
山開きの日に1日で登山を計画している人は
早朝というか深夜から登山を開始出来ることになるので
嬉しいですよね!!
ですが、0時は真っ暗ですし7月とはいってもとっても寒いです!!
明るくなってからの登山をおすすめします。
吉田ルートの山閉い
そして、閉山は9月10日です。
しかし、焦って9月10日中に下山しなくても大丈夫!!
9月11日の午前中までに下山すればいいんです。
9月10日のご来光を拝んでから
ゆっくり下山しても大丈夫ってことですね。
毎年7月1日に開山はしますがまだまだ寒さは厳しく残雪もあるので
除雪をして登山道を確保しています。
天候によっては山開きの日とはいっても登れない日も出てきます。
自然相手のことですので心と時間に余裕をもって行動し、
危険な日は無理しないようにしましょう。
静岡県側の須走・御殿場・富士宮ルートの開山期間
富士山の登山ルートは4つあります。
登山ルートによって開山日が違うんです。
静岡県側からの登山ルートの山開き
静岡県側からの登山は3ルートです。
・須走ルート
・御殿場ルート
・富士宮口ルート
いづれも山開きは毎年7月10日です。
静岡県側も山開きに合わせて午前9時に開山祭が開催されます。
富士山山開きの安全祈願をするお祭りとなります。
富士山開山日限定の特別後朱印が授与されます。
静岡県側の3ルート共に山開きは午前9時となります。
山開きと同時にお祭りが始まるのですね!!
静岡県側からの登山ルートの山閉い
閉山は9月10日です。
山梨県側とは違って9月10日以内に下山してください。
山梨県側より10日遅くの開山とはなりますが
実はまだまだ雪が残っています。
梅雨も開けていない場合がほとんどです。
『悪天候時は無理して登らない勇気』をもってくださいね。
富士山の登山を山開きの日にするにはどうすればいい?
富士山の山開きは7月上旬とまだ梅雨が開けていない場合がほとんどです。
開山したからといっても登山道が十分に整備されていないこともあります。
富士山の山開きの日に登山をする場合は
しっかりと計画をし対策をとるようにしましょう!!
富士山の山開き日に登山をするときの注意点
・天気
富士山の開山日はまだ梅雨の場合が多いです。
なので残念ながら天候にみまわれない場合がほとんどです。
登りはじめはまだ標高も低く暖かいです。
しかし、登るにつれて標高が上がり寒くなってきます。
そんな時に雨で濡れてしまうと体温が急激に低下してしまいます。
ですので、寒さ対策・雨対策は万全に行いましょう。
一番外側の衣類は防水機能の高い薄手のジャンバーを着るようにしましょう。
・登山道の情報を集めておきましょう。
開山したからといって全ての登山道が通行できるとは限りません。
天候によって通行できない登山道もあります。
吉田ルートは登りの登山道は開通していますが
下りの登山道が開通していません。
登りも下りも同じ登山道を通ることとなります。
普段は一方通行ですが山開きの日は登る人と下る人の
どちらもいることになりますので足元に注意してください。
また、山頂のお鉢巡り歩道も開通していません。
7月10日の開通になります。
頂上の久須志神社までは行けますがその先は行けません。
剣ヶ峰や浅間大社奥宮までは行くことが出来ないので注意してくださいね!!
・7・8合目の避難所も運営されていません。
山開きの日はまだ全ての施設が運営されているわけではありません。
7・8合目の避難所は開山日にはまだ運営されていません。
7月17日からの運営となります。
そこが利用できないという情報をしっかりと把握しておきましょう。
5合目の避難所は7月1日より運営されています。
必要な際は5合目を利用することとなります。
当てにしていた施設がまだ運営されていないと大変なことになってしまいます。
十分に調べて念入りな計画をしましょう。
富士登山のベストシーズンは?週末やお盆は混雑します。
それでは富士山を登山するのにベストなシーズンはいつなのでしょう?
ベストシーズンは7月下旬~9月上旬となります。
梅雨が開けてからが富士登山の本格的なシーズンとなります。
たった2カ月しかないのですが富士山は
2013年(平成25年)に世界文化遺産に登録されてから
ますます人気のスポットとなりました。
毎年、20万人以上の登山者が富士登山を楽しみます。
混雑必須ですよね!!
情報をしっかり把握して自分の登山日の
比較的混雑しない日時を見つけましょう!!
富士山の混雑状況
富士登山シーズンは2カ月しかありません。
なので、その2カ月の休日は大混雑となります。
・週末
・お盆休み
・夏休み
2カ月しかないので週末(土日)は多くて15~16回しかありません。
混雑すること間違いなしですよね。
また、その期間の長期休業は地方ですとお盆休み、
お盆休みのない関東では7月下旬の夏休みとなります。
その期間の登山客は毎年通常の2倍以上です。
登山道はもともと狭いので大変込み合います。
また、体調不良により立ち止まってしまう人もいます。
そうすると普段の数倍の登山時間を要してしまいます。
時間に余裕をもった計画をおすすめします。
途中で時間が無くなりそうな場合は無理をしないで速やかに下山しましょう。
時間がかかって下山途中で夜中になってしまって
身動きが取れなくなってしまうと大変です。
無理をしないで余裕をもった行動をしましょう!!
混雑する時間帯
混雑する時間帯は決まっています。
最も混雑するのは朝3時~朝5時ごろの
八合目から頂上までが最も混雑します。
山頂での御来光をめざす人が多いためです。
しかし、混雑する時間帯と場所は限られたところですので、
時間帯をずらすなどの対策をとって混雑を回避しましょう。
吉田・須走ルート
八合目付近 朝2時~朝3時
九合目付近 朝3時~朝4時
山頂直下 朝4時~朝6時
富士宮ルート
八合目付近 混雑なし
九合目付近 朝2時~朝3時
山頂直下 朝5時~朝7時
御殿場ルート
混雑なし
混雑すると大変なことに・・・。
吉田ルート
時間帯によって七合目付近から山頂まで長い区間で混雑します。
山頂でのご来光をめざすには夜間に渋滞覚悟で登る必要があります。
夜間は日中の約2倍の時間がかかります。
須走ルート
吉田ルートと合流する八合目までは目立った混雑はありません。
しかし、吉田ルートと合流すると急に混雑しますのでご注意を!!
御殿場ルート
いつも目立った混雑はありません。
富士宮ルート
ご来光に合わせて山頂直下で混雑しますが吉田ルート程ではありません。
夜間は八合目から山頂まで日中の1.5倍ほどかかります。
ご来光は山頂でなくてもきれいに見ることが出来ます。
無理をして山頂でのご来光をめざすより
自分の体調に合わせて様々な場所でのご来光を楽しむのもおすすめです。
山小屋からでも十分にご来光はみることができます。
山小屋でご来光をみてから再度休憩をし、
明るくなってから山頂を目指すのも一つの選択です。
体力に自信がない方にはおすすめの富士登山の方法ですよ!!
富士山の山梨県側登山ルート登山規制の導入を検討
お盆期間に向けて、富士山の山梨県側登山ルートにおいて、
すごい勢いで登山者が増えています。
この混雑を受けて、山梨県は県警本部と協力し、
登山規制の導入を検討する方針を発表しました。
これは、県知事が定例記者会見で明かした内容です。
山梨県によると、富士山の吉田口登山道では、
先月1日から30日までに約64,000人が登山したとの速報があります。
これは、2019年の同じ期間の登山者数と比較して17%の増加です。
今後もお盆を迎えるにあたり、
登山者数がさらに増加することが見込まれ、
混雑による転倒や落石のリスクが懸念されています。
そのため、安全対策の一環として、
山梨県は県警察本部と協力し、登山規制を検討しています。
具体的な対策としては、
登山者数の調査や安全誘導員の情報を元に、
山頂付近での危険度が高まるとされる日における
登山者数が4,000人を超えた場合に規制を実施する方針です。
この基準については、山小屋の関係者などと最終的な調整を行う予定です。
券知事は、
「お盆の時期には最も多くの登山者が訪れるため、
その前に必要な対策を整えたい。富士山は世界文化遺産として登録されており、
10年が経過しています。
国内外からの登山者の安全確保をしっかりと行っていきたい」
と述べています。
山頂を目指す登山者たちの進行が混雑によって危険を伴う場合、
一時的に8合目周辺で制限をかける計画が進められています。
特に日の出前やお盆の時期に多くの登山者が集中することから、
今夏のお盆シーズンに向けて適切な対策を整えることが検討されています。
現在の提案では、登山道が極端な混雑に陥り、転倒や岩石の落下の危険が生じる場合、
安全な進行を確保するために一時的に8合目近辺で制限を行うことが考えられています。
制限の時間帯は、午前0時から日の出までとされ、
具体的な状況に応じて柔軟に制限を実施する方針です。
場合によっては8合目で登山規制になってしまう場合があります。
せっかく8合目まで登ったのに足止めされてしまうのはちょっと残念ですよね。
せめて、登山する前の5合目で教えて頂きたいですよね。
再度、検討されることを願います。
富士登山の際には今後の決定をしっかり把握してから登るようにしましょう。
確実に頂上まで登りたいなら混雑を避けて比較的登りやすい平日に登山することをおすすめします。
2024年の富士山における安全対策について
富士山の登山を安全に行うため、2024年から各登山ルートで以下の対策が実施されます。
登山を計画する際には、注意してください。
また、関係者の皆様には、登山者への情報提供にご協力いただきたくお願い申し上げます。
【山梨県(吉田ルート)】
※宿泊者以外の夜間登山は禁止です。
◆通行規制 吉田ルート五合目にゲートを設置し、特定の予約を持つ人を除いて、
以下の通行規制を実施します。
・午後4時から翌朝3時まで登山道を閉鎖します。
・登山者が1日に4000人を超える場合も登山道を閉鎖します。
通行規制の情報は、SNSや駐車場で随時発信されます。
◆ゲート通過者は、1人あたり2000円の使用料を支払います。
(※富士山保全協力金1000円と合わせて、最大3000円となります。)
◆安全な登山のため、県が任命した指導員の指示に従ってください。
◆経験不足の場合は、登山ガイドの同行をお願いします。
【静岡県(須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルート)】
◆午後4時以降、宿泊予約の確認を行います。
◆DXを活用した入山管理の社会実験
・事前登録をWebで試みます。
・富士山に3ルートから登る計画の方は、事前登録に協力してください。
(※URLは6月下旬に公開されます。)
◆富士山保全協力金 未来のために、1人1000円の協力をお願いします。
◆安全登山のために、ルールとマナーを守ってください。
富士山の山開き中のアクセス方法!!マイカー規制の区間と駐車場
富士登山の登山口はそれぞれのルートで5合目付近にあります。
主なアクセス方法はバスとなります。
マイカーで行くこともできますが、開山期間中のほとんどが
マイカー規制期間となるため注意が必要です。
マイカー規制期間中はマイカーで登山口まで行くことはできません。
各登山口
吉田ルート : 富士スバルライン5合目
須走ルート : 須走口5合目
御殿場ルート : 御殿場口新5合目
富士宮ルート : 富士宮口5合目
マイカー規制期間は各登山口によって異なります。
この期間は麓の駐車場に車を駐車しシャトルバスで登山口まで移動することとなります。
唯一、御殿場ルートはマイカー規制がありません。
5合目まで行きたい人は御殿場ルートがおすすめですよ。
ルート | マイカー規制期間 | シャトルバス乗車駐車場 |
吉田ルート | 7月14日18時~9月10日18時 | 富士山パーキング(富士山麓駐車場) |
須走ルート | 7月14日正午~8月27日正午
9月1日正午~9月3日正午 9月8日正午~9月10日正午 |
須走多用途広場 |
御殿場ルート | なし | |
富士宮ルート | 7月10日(月)9時~9月10日(日)18時 | 水ヶ塚駐車場 |
バスでのアクセス方法
麓の主要駅から登山バス(路面バス)で行くことが出来ます。
吉田ルート
登山バス利用 : 富士急行線河口湖駅・富士山駅・富士山パーキングより
高速バス利用 : バスタ新宿(新宿高速バスターミナル)
【夏季のみ】横浜駅・日吉駅・センター北駅・たまプラーザ駅・市が尾駅より
須走ルート
登山バス利用 : JR御殿場線御殿場駅、小田急線新松田駅(一部期間のみ)より
御殿場ルート
登山バス利用 : JR御殿場線御殿場駅より
富士宮ルート
登山バス利用 : JR東海道本線三島駅、JR東海道新幹線新富士駅・東海道線富士駅・身延線富士宮駅より
高速バス利用 : JR静岡駅より
富士登山に必要な装備!!
富士山は標高3776mととても高い山です。
標高が高いので山頂付近は1年中雪があるほどです。
また、天気も変わりやすく危険と隣り合わせ!!
安全に登るためにしっかりと装備を準備しましょう。
【登山靴・トレッキングシューズ】
底が硬いハイカットのものを準備しましょう。
山道は道が凸凹で足首を痛めやすいです。
足首がスッポリ隠れてしっかり固定できるものがいいですよ。
富士山は火山砂利なので靴底が薄いと穴があいてしまいます。
靴底は硬くて厚めのものを準備しましょう!!
しまっておいた登山靴を出して当日そのまま履くのはやめましょう!!
使わないで置いておくと靴底の接着部分が劣化して履くと剥がれてしまいます。
登山前に慣らしで数回散歩などに履くようにしましょう。
大切なことなので忘れずに行って下さいね!!
【雨具】
上着とズボンに分かれているものを準備しましょう。
ちょっと値段は高くなってしまいますが
防水効果が高く耐久性の高いものを準備してください。
間違ってもズボンの無い膝くらいまでのレインコートは準備しないでくださいね。
富士山は木が無いので風が強いです。
風にあおられて破けてしまいます。
また、標高も高いのでとても寒いです。
そんな時に雨が降ると急激に体温を奪われてしまいます。
しっかりと雨風を防いでくれるものを準備しましょう。
富士山は天候が急変することは多々あります。
急に日差しが射してきてレインコートの中がムレてしまうこともあります。
インナーはメッシュタイプでファスナーなどで開閉できるものがいいですよ。
【防寒着】
富士山の山頂付近は真夏でも氷点下になることは珍しくありません。
登り始めの5合目付近との気温差は約10℃になります。
暖かいと油断をしないで十分な防寒対策をしましょう。
フリースやダウンは夏でも準備するようにしましょう。
また、毛糸の帽子や手袋、ネックフォーマーなども準備しましょう。
【肌着】
汗をかくのでインナーは化繊で速乾性のものを準備しましょう。
綿は汗を吸収してくれるのはいいのですが乾きが遅く、
いつまでも乾かないので体温を奪ってしまいます。
デニムは登山に履いて行く人が結構多いですが
乾きにくく体温を奪うので絶対にNGです。
化繊のスパッツに化繊の短パンがおすすめです!!
【帽子】
富士山は紫外線が強いいです。
日焼けや熱中症対策に帽子は絶対に準備しましょう。
全体的にツバがしっかりと着いているハットを被るようにして下さい。
また、風が吹くのであご紐もしっかりつけるようにしましょう。
あご紐のついていないハットの場合は
あご紐が100均などで購入できますので
絶対につけて行きましょう!!
【ヘッドライト】
富士山は日没後は急激に辺りが暗くなります。
また、昼間でも天気が悪いと暗くて足元が見えにくくなります。
夕方には下山予定でもライトを準備するようにしましょう。
懐中電灯だと片手がふさがってしまうので
両手が自由になるヘッドライトを準備してください。
もちろん、予備の乾電池も忘れず準備しましょう!!
【現金】
富士山のトイレは有料です。
100円~300円かかります。
また、山小屋では電子マネーやカードは使用できません。
必ず現金を準備するようにして下さい。
【水】
水は最低でも1~2リトルは準備するようにしましょう。
富士山は高山病になりやすいというリスクがあります。
高山病を予防するにはこまめな水分補給が必要となります。
山小屋で購入することも可能ですが、
タイミング良く水を購入出来るとは限りません。
ちょっと重くなりますが1~2リットルは持って行きましょう。
手を洗ったり、飲料以外にも使用できますので
スポーツドリンクやジュースではなく水を持って行くようにしましょう。
【行動食】
カロリーが高く食べやすいお菓子を持っていきます。
代表的なのがチョコレートです。
その他にナッツ類やクッキー、あめなどがよいですよ。
登山用の溶けにくいチョコレートなども売っていますの
自分の好きなお菓子を探してみましょう。
また、汗もかきますので塩分チャージのタブレットも準備しましょう。
富士登山では日焼け対策も忘れずに!!
意外と忘れがちなのが日焼け対策です。
富士山の紫外線は非常に強いです。
晴れていると日差しが刺さる感覚になります。
標高が高いと山頂付近は紫外線量が増えるのです。
単純に太陽に近づくので当然ですよね!!
紫外線対策を何も行わないと肌が軽いやけどのようになってしまいますよ。
真っ赤にはれて痛くなってしまいます。
ひどいと水ぶくれになりますよ。
紫外線の種類
- UV-C : オゾン層で吸収さえて地表には到達しません。
- UV-B : ほとんどはオゾン層で吸収されるが一部が地表へ到達する。
眼や皮膚に有害で日焼けしたり皮膚がんの原因となる。
- UV-A : UV-Bほど有害ではないが長時間浴びると健康への影響が懸念される。
雲が薄いとUV-Bが80~90%が透過してしまいます。
屋外では空気中で散乱して届く紫外線と太陽から直接届く紫外線は同程度である。
標高が1000m上昇すると紫外線量は10~20%増える。
日焼け対策基本は肌を見せないこと!!
富士登山での日焼け対策は肌を見せないことが一番です。
夏でも長袖のインナーと10分丈のスパッツを履くようにしましょう。
帽子もツバが広く全周についているハットをかぶりましょう!!
また、眼からも紫外線は吸収されます。
UVカット効果の高いサングラスを準備するようにしましょう!!
意外と忘れがちなのは手や首元です。
薄いUVカットの手袋をして首にはネックウォーマーをしましょう。
それでもやっぱり紫外線が防げないことがあります。
特に顔回りはなかなか隠すことが難しいです。
そんなときは日焼け止めを使用するようにしましょう。
意外と日焼けしやすいのは耳や唇です。
耳にもしっかりと日焼け止めを使用してくださいね!!
唇には日焼け止め効果のあるリップも売っています。
飲食の際に取れてしまうという欠点がありますが
使用しないよりはいいです。
こまめにリップを塗るようにしましょう!!
あくまでも日焼け対策は肌を出さないことが基本です。
日焼け止めを塗っても長袖長ズボンは必須ですよ!!
しっかりと肌を隠して守ってあげましょう!!
日焼け止めのSPFとPA
日焼け止めはSFP(Sun Protection Factor)と
PA(Protection grade of UV-A)
で効果の強さを表現しています。
SPFはUV-Bを防ぐ効果の指標です。
数値が大きいほど強い紫外線を防ぐ効果があります。
PAはUV-Aを防ぐ効果を表す指標です。
表示はPA+、PA++、PA+++の3段階で表します。
+の数が多い方が効果が高くなります。
富士登山ではどこまで必要?
富士登山は炎天下でのレジャーやリゾート地でのマリンスポーツなどに匹敵します。
ですので、SPF30以上、PA++以上の日焼け止めが必要となりますよ。
といっても日焼け止めの種類は様々です。
日焼け止めの成分だけではなくその他にもいろいろな成分が入っています。
富士登山では非常に汗をかきます。
日焼け止めのぬり直しは必須です。
ですので、肌に優しいタイプの日焼け止めを選ぶようにしましょう。
特に紫外線で皮膚表面の水分が奪わせてしまうので
うるおい成分配合のタイプがおすすめです。
もちろん、汗に強いタイプを選ぶようにしましょう。
そして、通常のせっけんで落とせるタイプも重要です。
登山で疲れて日焼け止めをクレンジングで落とすのを忘れてしまう人も多いです。
普段から強めの日焼け止めを使用している人は慣れているので忘れないですが
登山なので特別にしっかりと日焼け対策をした人は慣れていないので忘れがち。
お風呂は入るのでボディーソープで落ちるものでしたら忘れることはないですよね!!
ちょっと値段が高くなってしまうのですが、
妥協しないで目的にあったものを購入するようにして下さいね(*^_^*)
富士登山の注意点!!初心者が知るべき5つのポイント
初心者が知るべき5つのポイントをご紹介します。
初心者はしっかりとルールを確認してから登るようにしましょう!!
富士登山の基本ルールとマナー
富士山は世界文化遺産・富士箱根伊豆国立公園、特別名および史跡に指定されています。
したがって、自然保護の観点よりいろいろな規制があります。
指定区域内での禁止行為は法律で定められています注意しましょう。
・溶岩や石の持ち出し
・落書き
・動植物の採取
・テントの設営、たき火
・ペットの放し飼い etc
富士山カントリーコードという10のルールもあります。
富士山の自然環境を保全するために1998年(平成10年)3月に策定されました。
- 美しい富士山を後世に引き継ぐ
- ゴミは絶対捨てずに、すべて持ち帰る
- ゴミになるようなものを最初から持っていかない
- 登山道をはずれて歩かない
- 登頂記念の落書きをしない
- 車道外へ車両等を乗り入れない
- 溶岩樹型等の特殊地形を壊さない
- 駐車場ではアイドリングをしない
- 動植物を採らない
- トイレなど公共施設をきれいに使う
きちんとマナーを知ってから富士登山に臨むようにしましょう。
登山ルート・基本情報
富士山には4つの登山ルートがあります。
登山ルートによって特徴はさまざまです。
自分が登山を計画している登山道の基本情報をきちんと把握してから登るようにしましょう。
登山ルートの標識やデザイン・色などは登山ルートごとに統一されています。
自分の登山ルートはどのような標識デザインで何色なのかの確認をしておきましょう。
吉田ルート : 黄色
須走ルート : 赤色
御殿場ルート : 緑色
富士宮ルート : 青色
最低限、色の把握は忘れないでくださいね!!
遭難・事故のリスク
富士山は標高3776mととても高い山です。
5合目からの登山とはいえ1000m以上の標高の差を登ることになります。
時間にして10時間以上はかかります。
そんな富士山での登山では高山病に掛かりやすくなってしまいます。
休みが取れないからと日帰りでの登山を計画したり、山頂での御来光を拝むために夜通し登山したりなどの無理はやめましょう。
夜間は登山道を見失うケースが増えています。
必ずヘッドライトを装着したヘルメットを用意しましょう。
登山道を見失うと遭難の恐れが出てしまいます。
無理な計画はせずに余裕を持ったスケジューリングを心がけてください。
緊急時の対処法
緊急時にはどこへ連絡すればよいのかも確認しておくことが必要です。
事故にあったり、急な体調不良になったりして自力で動くことが困難な場合は
迷わずに110番か119番通報しましょう。
富士山では標識で【現在地番号】というものがあります。
標識を確認しながら登山し自分が今どこにいるのか伝えられるようにしておきましょう。
緊急時は心細いのか遠くにいる自分の大切な人などに助けを求めるケースがあるようです。
その人が代わりに救急要請しても現在地やけがの具合などの体調はスムーズに伝えることが出来ません。
緊急要請は自分で行うようにしましょう。
近くに山小屋があったり助けてくれる人がいる場合はそちらに頼むのも良いでしょう。
しかし、心配な場合は無理をしないで緊急要請をするようにしましょう。
防寒対策は万全に
富士山の登山では天候が急変することが多くあります。
山頂の気温は麓より20度も低いです。
雨で濡れてしまうと体温は急激に低下します。
そんな時に強風に見舞われるとますます体温は低下します。
そのために防寒対策は必需品です。
深夜の登山を計画するのであれば夏でも気温がマイナスになることも珍しくありません。
ダウンジャケットなどの真冬の防寒対策が必要となります。
天気予報が晴れマークしかなくても油断は禁物です。
雨具は絶対にもっていってくださいね!!
富士山の山開きは例年、富士山・河口湖山開き花火大会が開催されます。
富士山の山開きに富士山・河口湖山開き花火大会が開催されます。
30分間で約2000発の花火が打ちあがります。
開催日 : 2024年7月1日(月)
毎年、富士山のお山開き日近くの土曜日が開催日となります。
開催時間 : 20時~20時30分
打ち上げ場所 : 河口湖畔津浜沖畳岩、河口湖畔大池公園湖岸
交通アクセス
最寄り駅 : 富士急行線河口湖駅(徒歩15分)
最寄りインター : 中央道河口湖IC、東富士五湖道路冨士吉田ICより15分
駐車場 : 当日は湖畔周辺に無料駐車場(700台)を用意
館内 : トイレ完備、屋台、
富士山の山開きとはなんですか?開山日に安全祈願も
富士山の山開きとは
その年の登山や入山が許可される日のことです。
富士山は開山期間を定めて安全に登山が出来るようにしているのです。
一般の登山者は開山期間に登山することがでるようになります。
また、山開きの前日や当日に安全祈願をしています。
山梨県、静岡県の両県で安全祈願のお祭りが開催されます。
開山期間は富士登山をする人をいろいろな面でサポートしてくれているのです。
富士山の安全対策
・登山道の確保
・救護所
・事故・天候状況の発信
・山小屋(売店、宿泊)の運営
・トイレの整備
・駐車場、シャトルバス、バスの増便
さまざまな安全対策が取られている期間なのですね。
富士登山は開山期間にしましょう!!
富士山は山開き前などの期間外に登るのは危険なのでやめましょう!!
開山期間外でも登山することは出来ます。
しかし、安全対策は取られていません。
危険ですので登らないようにしましょう。
というものがあります。
こちらには、一般客の登山者が富士山頂まで登れる期間は7月上旬~9月上旬の「夏山期間」とされています。
それ以外の期間は「十分な技術・経験・知識としっかりとした装備・計画を持った者の登山は妨げない。万全な準備をしない登山者の登山(スキー・スノーボード滑走)は禁止」とされています。
開山期間外は登山道は通行止め、山小屋も営業終了しています。
食料やトイレに困ることも出てくるでしょう。
富士山では開山期間外は雪があることがほとんどです。
登山道が整備されていないと雪などがあってとっても危険です。
登山ルートを見失って遭難の危険も出てきてしまいます。
標高が上がると思ったよりも寒くなってきます。
また、酸素が薄く高山病になることもしばしば・・・。
そんな時に休憩するところがないと危険です。
山の天気は急に変わることが多いです。
登りはじめは晴れていたのに途中で大荒れになってしまうことも珍しくありません。
富士山には山開き期間外は登らないようにしましょう。
富士山の山開きまとめ
例年、「富士山の山開きは
7月1日と7月10日 ~9月10日までです。
その年の正式な予定は6月に発表になります。
富士登山ルートは4つあります。
山梨県側の吉田ルートが7月1日
静岡県側の須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルートは7月10日です。
閉山日は9月10日です。
登山口までのアクセスはバスが基本です。
開山期間中のほとんどの期間がマイカー規制日です。
富士山の麓の駐車場に駐車しシャトルバスや登山バスで
登山口まで移動します。
富士登山は2か月くらいしかすることが出来ません。
開山期間中の休日は大変混雑します。
休日を避けて登山するのがおすすめです。
休日に登山する場合は時間に余裕をもったスケジューリングをするようにしましょう。
富士山は安全のために開山期間を設けてあります。
一般の登山者は開山期間に登山するようにしましょう。
開山期間外に登山をすることは可能ですが危険ですのでやめましょう。
富士山は世界文化遺産にも登録さている山です。
ルールやマナーを守って登山するようにしましょう。
正しい知識をもって登山することは自分の身の安全にもつながります。
また、山の天気は変わりやすく突然大荒れになることも珍しくありません。
余裕を持ったスケジューリングを行い楽しい登山にしましょう!!